>1.どうしても手術しなければならないのでしょうか? 網膜静脈分枝の閉塞している程度、出血範囲、黄斑浮腫の程度、虚血が原因となって発症する増殖性変化、などを総合的に判断して、手術適応があるかないか判断します。 増殖性の変化があり、硝子体出血が併発している場合は、迷うことなく硝子体手術(以下、手術)を施行いたします。また、黄斑浮腫が存在する場合も手術により、視力が改善する可能性がありますので、手術をお勧めするようにしています。 最近急激な視力低下を認めたということは、増殖性変化か黄斑浮腫進行の存在が考えられます。また、「網膜静脈分枝閉塞のままにしておくと網膜を引っ張って網膜剥離になるので手術しなさい。」、とT眼科の先生が仰ったことよりも、類推の域を出ませんが、増殖性変化が起こっているのではないでしょうか。 『どうしても』という言葉の解釈が難しいですが、ご説明から判断すると手術適応はあると考えます。
>2.もし、手術以外の治療方法があれば教えて下さい 手術をしない保存的療法として、抗凝固剤、血栓溶解剤や浮腫改善薬などの内服が考えられますが、発症が99年7月とすると長時間が経過していて、効果は余り期待できないでしょう。 また、レーザーの追加で増殖性変化を抑制することも検討できますが、施行してみないと効果の程は、予測できません。
申し訳ありませんが、眼底検査、眼底蛍光造影検査をしてみないと確信を持ってアドバイスできません。手術までに時間的余裕があるようでしたら、セカンドオピニオン(他医師の見解)を得るため、他の眼科を受診されては如何でしょうか。納得されてから手術をお受けになった方がいいと思います。
文責:鄭 守
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