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1 視力検査の正確な仕方について

1 視力検査の正確な仕方について
質 問

非常に些細なことかもしれませんが、質問させて頂きます。
お答えいただければ幸いです。
日常良く行う視力検査についてですが、丸印のどこに切れ目が入っているか、を答えますが、例えばぼんやりと右が切れて見えて、正解、の場合もあれば、左と答えて不正解のこともありますし、ほとんど見えなくても、勘から正解してしまう(もしくは、ぼやけていても「なんとなくここが切れ目だろう」で答えて正解)こともあり、視力検査は余り当てにならないと思ったりもするのですが、視力検査では、そもそも「はっきりと」切れて見えるとき以外は、『わかりません』、と答えるべきなのでしょうか?そうでないと、不正確な値を測っていることになるのでしょうか? 日によってばらつきがあるのです。(もちろん、体調・天候にもよるのでしょうが)
ご教示願えれば幸いです。

追記:HP上で目に関する相談のフォーム(メールでも良いですが)があるととてもありがたいです。

回 答

ご質問をいただき、有り難うございます。
さて、視力測定時にぼんやりと見えた場合に「何となくこっち」と答えるより「わかりません」と答えた方が良いのかという疑問ですが、視力は、全部正解すればその視力値とし、半数以上見えたときは部分的に見えたという意味で、その段の視力値にp(partial)をつけます。
何回か、その視力の視標を見てもらうことで、正答率も評価に入れているのです。”何となく”であっても、半数以上正解する確率は低いのでぼんやりでもわかれば答えてもらうほうが良いのです。
視力を測る時の注意として

  1. 測定中は、眼を細めない。
  2. 視力の経過を見るときには同一の検査条件で行う。

などがあります。
視力というのは、ある程度患者さんの主観が入るため、「うーん」といいながら1.5の人もいれば、自信満々で答えて0.5ぐらいまでしか正答できない人もいます。
視力が“この値です”というというのも大切ですが、ある患者さんについて経過を見ていき、大きな変動がないかをチェックしていくことがより重要です。
また、疑問に感じたことなどあれば、気軽に質問して下さい。

文責:小谷真穂子

 

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